どうも、みとです。
僕が仕事でメンタル病んで休職したとき、まず最初にセルフケアを重点的に行いました。
そのキッカケになったのは、アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法という本でした。
この本では、マズローの欲求五段階説をアサーションの視点で書かれていて、段階的にセルフケアを行うことがいかに大切か、そして承認欲求や自己実現欲求を満たすためにどんなアプローチが必要なのか具体的に理解することができます。
毎日クタクタになるまで仕事してるのに、仕事もプライベートも全然うまくいかない。
と悩んでいて負のループに陥ってる人に、ぜひ読んでもらいたいです!!
アサーションとは?
2020年コロナと連動して仕事でメンタル病んでしまった私は、その解決策を見つけようと毎日本を読み漁っていました。
アサーションとは自他尊重を前提にした言動や価値観のこと、といえます。
アサーション×マズローの欲求五段階説について
各階層のおさらいをしますと、
第一段階:生理的欲求
生きていくために必要な基本的欲求(食事、睡眠など)
第二段階:安全欲求
安心・安全な暮らしへの欲求
第三段階:社会的欲求
家族・友人など自分と関わる社会的繋がりの欲求=「愛情と所属の欲求」
第四段階:承認欲求
他社から認められたい欲求(私の「仕事で評価されたい欲求」)
第五段階:自己実現欲求
自分の「ありたい姿」を実現したい欲求
「仕事がうまくいけば人生充実する」という誤解!!
仕事でメンタル不調に陥っていた僕は、「第四段階:承認欲求」が満たされず、毎日をモヤモヤ・イライラしながら過ごしていました。
たくさん残業して働いてるのに、どうして給料上がらないんだ~。もっと評価してほしい。
この本では、「承認欲求を満たすために、成果や理想に向かって力の限り課題に取り組むことは、自尊心を高めることだけではなく、自分のできないことを知り、自分のできないことができる他者への尊敬を抱く。」といったことが書かれていました。
つまり、承認欲求を追い求める過程で、
満たされた場合
→自尊心を高め、自己実現欲求に近づく
満たされない場合
→自分ができること・できないことを知る(自己理解が促進)
かつ、できる人を尊敬する気持ちを抱く(他者尊重)
しかし当時の僕は、他者尊重(アサーティブな対応)が全くできていませんでした。
職場で評価されないばかりか、仕事もプライベートもうまくいかず、毎日クタクタになって深夜帰宅していて、ココロもカラダもボロボロな状態でした。
でもこの時、あるギモンが浮かびました。
仕事がうまくいかないだけなのに、なんでこんなに充実感が無いのだろう?
実は見落としているかも!?
実は、当時の僕は、「第四段階:承認欲求」ではなく、「第三段階:社会的欲求」が満たされていなかったのです。
社会的欲求が満たされていなかったので、承認欲求が満たされないと(職場で評価されていないと感じると)、承認欲求が満たされないことによる劣等感・無力感に加えて、社会的欲求が欠乏しているので人との心理的安全性も感じられず、ストンと「第二段階:安全欲求」の階層まで落ちてしまっていたのです。
これを知ったときは衝撃でしたし、かなり納得しました。(笑)
当時は仕事が生きがいだった(在宅で仕事しかしてなかった)ので、家族や友人との時間はおろか、社会的繋がりである”同僚”とも久しく交流しておらず(個人個人の仕事だったので、ホウレンソウ以外の交流は全くなかったです)、職場の心理的安全性も感じられていませんでした。
ちなみに、第三段階:社会的欲求が満たされない状態が続くと、孤独感・社会的不安感が強くなり、鬱状態になってしまうそうです。
当時メンタル病んでしまったのは、この孤独感・不安感が大きかったな~
社会的欲求が満たされていれば、多少仕事が思うようにいかなくても、「あの人すごいな~見習おう。」と前向きに捉えられたのかもしれません。
ですが、当時の僕は、仕事で認められないイライラが日に日に募り、他者を尊敬できるほど余裕がなかったので(所属と愛の欲求=心理的安全性が全く無かったので)、孤独感・不安感も強くなり、メンタルブレイクしてしまったのだと思います。
辛いときに「ツライ」って愚痴を言える同僚もおらず、友人や家族にも弱音を吐けなかったので、あの頃の私は<社会的欲求欠乏症>だったのだろう、と今では理解できます。
仕事を休んでセルフケアに取り組んだ日々!
まずは転職前の休職中に、マズローの第一段階から整えていきました。
そして、休職中に「第三段階:社会的欲求」まで整えることができ、「第四段階:承認欲求」の下準備ができたので、転職に踏み切りました。(この時は『チーズはどこへ消えた?』を何度も読んで転職する勇気を得ました。)
転職してからもアサーティブな毎日!
そして、転職先の同僚とも積極的に関わり心理的安全性の基盤を作りました。(ここで、アサーティブコミュニケーションの手法が活きました(笑))
なので、少しミスしたくらいで(人間関係などを)変に悩まず、どんどん仕事を前進させることだけに集中することができました。多少変な言い方をしてくる人がいてもアサーティブな対応を心がけ、事実(必要な部分)は聞き、相手の勝手な解釈(不要な部分)は聞き流す訓練を積みました。
以前の僕なら、「こんなに残業して頑張ってるのになんで評価してくれないの?」とイライラしてたと思います。でも今は、「圧倒的成果を出すので見ててください。」という気持ちで仕事しています。
アサーションを理解して日々の生活でアサーションを意識することで、徐々に効果を実感しています。セルフケア&セルフマネジメントを始める最初の1冊として、おすすめの本です!!