こんにちは!今日は少し長くなりますが、私の仕事の生き方が大きく変わった経緯と、それに伴って実際に転職をし、今どうやって自分らしく楽しく働いているかをお話ししたいと思います。この記事が、どこかで自分の働き方に悩んでいる人や、自分がHSP(Highly Sensitive Person)かもしれないと感じている人に少しでも役立つことを願っています。
私は、20代の大部分を「社畜」のように過ごしました。毎日朝早くから遅くまで働き、体力的にも精神的にも限界を迎えていたとき、ふと「自分は何のために働いているんだろう?」と疑問に思ったことがきっかけで、自己分析を始めました。その過程でHSPという特性を知り、自分に合った働き方を見つけることができました。結果的に転職を決意し、今では心身ともに健康で、充実した日々を送っています。
この記事では、HSPを知り、自分を理解し、転職を経てどのように働き方を変えたのか、その実際のプロセスを詳しくお伝えします。
1. 20代、社畜として過ごした日々
私が20代を過ごしていたのは、どこかの大手企業で働く典型的なサラリーマンでした。若い頃から、なんとなく「仕事を一生懸命やること」が美徳だと考えていたし、先輩や上司に言われるまま、仕事に全力を注ぎました。毎日朝早くから夜遅くまで働き、仕事のことばかり考えていた日々が続きました。
その当時は、もちろん成果を上げるために努力していましたし、ある意味では充実感を感じていた瞬間もありました。しかし、次第に体調を崩したり、精神的に辛くなったりすることが増えてきました。例えば、仕事が終わった後にやっと自分の時間が取れたときでも、疲れが取れず、趣味や遊びにも興味が持てない。休みの日に寝て過ごしても、翌週にはまた仕事のストレスで圧倒される、そんなサイクルが続いていました。
当時は、これが普通だと思っていました。「これが社会人としての責任感だ」「仕事に全力を注ぐのが当たり前だ」と思い込んでいました。社会的なプレッシャーや周囲からの期待に応えようとしていましたが、そのうちそのプレッシャーが体に現れるようになり、次第に体調不良や心の疲れがピークに達しました。
でも、そのときに初めて「自分って何かおかしいのでは?」と思うようになったのです。
2. HSPを知った瞬間
ある日、たまたま手に取った本が私の人生を大きく変えました。それが、HSP(Highly Sensitive Person)というテーマを扱った本でした。タイトルは「かくれ繊細さんの『やりたいこと』の見つけ方」。最初は、「こんなに繊細な自分が普通だろうか?」と思っていたけれど、ページをめくるうちに、「これって、まさに自分じゃないか?」と感じることが多くなっていきました。
HSPとは、感覚が過敏で、環境の変化に敏感に反応してしまう人々を指します。人の感情や周りの状況に強く影響を受けやすい特性で、繊細で感受性が豊かだという特徴もあります。しかし、この特徴は決して「弱さ」ではなく、むしろ特別な能力だと捉えられることもあります。
私は、その本を読みながら、自分のこれまでの「仕事のストレス」や「人間関係の疲れ」を、ただの弱点ではなく、HSPとしての特性だと認識できるようになりました。周囲の人々がどんどん忙しくなっていく中で、私はどうしてもそのペースに合わせることができず、毎日が辛かった。人の言動や職場の環境に敏感に反応しすぎて、精神的に追い詰められていたんだと気づいたんです。
自分がHSPだと知ったことで、ようやく「自分はおかしいんじゃない」と思えるようになりました。自分の感覚が他の人と違うことを理解できたことで、少しだけ安心できたんです。
3. 自己分析と「やりたいこと」の発見
HSPを理解したことで、今度は自分がどんな仕事やライフスタイルに向いているのかをじっくり考えるようになりました。そのために、自己分析を始めました。まず、仕事をしているときにどんな瞬間が楽しかったか、逆にどんな状況でストレスを感じたのかを振り返ることにしました。
例えば、私はコミュニケーションにおいて「人との深い関わり」に喜びを感じる反面、「多くの人と一度に関わること」に非常にストレスを感じることがわかりました。また、大きな会議やプレゼンテーションの場では、必要以上に緊張してしまうため、過度なプレッシャーにさらされている感覚を持っていました。それでも、「みんなと同じように頑張らなきゃ」「上司の期待に応えなきゃ」というプレッシャーがあり、無理をしていたのです。
これを受けて、自分の「やりたいこと」を見つけるために、本書の中で紹介されていたいくつかの方法を試してみました。私が特に大切にしたのは、「自分が楽しいと感じる仕事」「エネルギーを充電できる環境」をリストアップしてみることでした。
次第に、自分がもっと一人で集中できる仕事、少人数で働ける環境、フレキシブルに自分のペースで働ける仕事が向いていると感じました。そして、「人のためになること」を大切にしたいという思いも強くなっていきました。
4. 転職を決意する
自己分析を終えた後、私は転職を決意しました。それまでの職場では、どうしても自分のペースを大事にすることができなかったし、HSPとしての自分を生かせる環境ではなかったからです。しかし、転職に向けての不安もありました。「転職しても結局うまくいかなかったらどうしよう」という気持ちが頭をよぎりましたが、それ以上に「自分を変えるチャンスだ!」という思いが強くなりました。
転職活動では、私が求める条件を明確にしました。具体的には、以下の点を重視しました。
- 少人数のチームで働くこと
- クリエイティブな仕事をすること
- フレックスタイムやリモートワークなど、柔軟な働き方ができること
- ストレスが少ない、ポジティブな職場文化
その結果、現在の職場に出会うことができました。新しい職場では、フレキシブルな働き方ができ、チームの雰囲気も温かく、何より自分のペースで仕事を進めることができる環境が整っています。
5. 今の働き方と充実した日々
転職後、最初の数週間は不安もありましたが、次第に新しい職場の環境に馴染むことができました。今では、仕事のペースが自分に合っており、日々の生活がとても充実しています。自分の得意な分野で活躍できることや、少人数のチームでお互いにサポートし合いながら仕事を進めることができる環境は、私にとって非常に大切なことです。
また、リモートワークができることで、通勤時間を減らし、自分のプライベートな時間も充実させることができました。こうした働き方が、HSPとしての特性に非常にマッチしています。
6. まとめ
自分がHSPであることを知り、その特性に合った働き方を見つけることができたことで、私の仕事に対する考え方が大きく変わりました。以前は、ただ与えられた仕事をこなすことに必死でしたが、今では自分らしい働き方を追求し、心地よく仕事をしています。
もし、あなたも自分の働き方に悩んでいるのであれば、ぜひ自己分析をしてみてください。自分に合った環境を見つけることは、決して無理なことではありません。自分を大切にし、HSPの特性を理解することで、もっと楽しく、健康的に働けるはずです。
最後に、これからも自分らしい生き方を大切にしていこうと思います。